えがおがいっぱい
2024/04/19
「二歳になるうちの子の手がよく動かせません。よい作業療法士がほしいのですが」と問い合わせしてこられたお母さんへ
今年の1月頃、上記のような内容で電話をかけてこられたお母さんがおりました。もう一度、電話をかけてこられるか、見学に来て下さることを期待していたのですがありませんでしたので来られた際にお話しようと思っていたことをこの場で伝えることにします。楽しい話ではありませんが読んでください。
最近、生まれた時から「足首から先がうまく動かない」「手首から先がうまく動かない」との訴えが散見されるようになりました。私どもでは、この症例を農薬ネオニコチノイドが母胎内で暴露したために引き起こされた障害・農薬公害ではないかと疑っております。ネオニコチノイドは使い勝手の良さから多くの農家に受け入れられ、また庭で草木を育てている家庭で受け入れられており、日本や韓国では使用される農薬の内ネオニコチノイドは95%以上使用されています。奈良県下の病院で、お子さんの診察を受けたけれど「よくわからない」との回答しかもらえなかったようであれば、大阪府の「泉州広域母子医療センター」で受診されることをお勧めします。おそらく何種類ある「ニューロパチーの内、これこれだ」との結果を示されるかと思います。ただ、結果が出たとしてもニューロパチーに対する治療法などは不明であるとも言われるかと思います。
公害にとても厳しいEUでは「ネオニコチノイドは人間の神経系に害を与えるのではないか」と予見しネオニコチノイドの使用量は農作物の3割程度に抑えられています。しかしながら、日本では「人体に害を与えない」また「体内に取り込まれても1か月程度で排出される」と規定され、ほとんどすべての農作物に使用されています。ネオニコチノイドは90年代から多用されるようになり島根県の宍道湖ではワカサギ・ウナギなどの魚が全く採れなくなり絶滅したと思われています。魚の餌である虫がいなくなったからです。また、ミツバチがある日、突然、巣箱から消えてしまう現象は全国で起こっています。ミツバチの群れが農薬散布時に出会ったからでしょう。
私どもの現在行っている対処法を申し上げます。ネオニコチノイドの残留農薬は水道水・お米など、ほぼすべての飲食物に含まれております。飲食物を摂らないと生きていけませんので、私どもでは特に残留農薬の高い飲食物をすべて廃棄しました。例えば、緑茶・玄米茶・紅茶などはすべて廃棄し、大麦由来である麦茶に置き換えました。また、ぐいぐいと飲みやすい果物ジュース・ブドウ・リンゴ・メロン・スイカ・梨・イチゴ・トマトをすべて廃棄しました。ミカンだけは含まれていませんが、ネオニコチノイドはカメムシには有効だけど別の害虫を引き寄せやすいとの理由で使用されていないかもしれません。
「なっちゃん」を製造しているサントリーの研究室に問い合せたところ出荷段階の検査では「ネオニコチノイドは含まれていない」との回答をもらいました。イチゴをたくさん食べるのは2回だけにしています。4月のイチゴ狩りと12月のクリスマスケーキ作りの時です。ネオニコチノイド摂取に注意してますが神経質にはなっていません。ニューロパチーに対する治療方法が見つけられていない以上、作業療法士等の支援をもらうのも良いでしょうが、なるたけ同世代の子供たちと一緒に育てることをお勧めします。子供たちは、日々成長しようと自ずと努力します。同世代の子供が自由に足を動かしたり、手を動かしたりする様子を見て負けてなるものかと思い自分の手や足を一生懸命、動かそうと努力します。これこそが、一番良い作業療法かと考えます。
まとめます。
①母子医療センター等の大きな病院へ行って検査をうけてください
②緑茶・リンゴジュースなど、ぐいぐいと飲める飲料はやめてください
③農薬散布時の田や畑、公園などに近寄らないでください
④買い物をする時に「減農薬」と記載された食品は買わないで下さい-ネオニコチノイドは長期にわたって効果がある為「減農薬」と書かれている食品は「ネオニコチノイドを使っています」との表示です。
⑤同世代の子供たちと一緒に遊べる機会を増やしてください
以上
えがおがいっぱい